福岡市内の小学校跡地に整備されたグラウンドに駐車場とトイレ、渡り廊下の3つの建築を整備するプロジェクトである。駐車場の屋根は3台の大型バスを収容するために天井高さ4.5m、幅12mの無柱空間が求められ、50mm角の鉄パイプ等を格子上に組み、構造解析結果により段数を変化させることで、薄い厚み(最大t=300mm)で12mスパンを実現している。また全体の形状は水勾配をとるため、長手方向に薄く湾曲させた。渡り廊下も50mm角の鉄パイプを用い、2mの立方体を基礎単位として梁を梯子状に組み、柱を4mおきに交互に配置した。トイレ棟は壁ならびに屋根とも50mm角の鉄パイプを500mmごとに並べて支え、そこに外壁材を留めただけの簡素なディテールを採用した。
Project Date: 2020.12.01
所在地:福岡県福岡市 竣工:2020年12月 用途:駐車場 延床面積:255.48㎡
写真: 長谷川建太