2021年4月採用 設計スタッフ募集

Update Date: 2021.01.18

RFAは2020年を「大都市」の時代が終わり、「超都市」の時代の始まりと捉え、「超都市の時代の建築」をテーマに建築を構想しようとする設計組織です。私たちは主宰者の藤村の理論「批判的工学主義」や方法論「超線形設計プロセス論」をもとに設計を行い、作品を「ちのかたち」として位置づけるべく実践しています。このたび、2021年4月採用の設計スタッフを募集します。

募集要項


-1. 職種:建築設計・監理・まちづくり関連の調査等・若干名
-2. 対象:建築・美術系大学等を卒業・修了した方
-3. 年齢・性別:不問
-4. 勤務形態:正社員(試用期間3ヶ月あり)
-5. 給与:新卒額面約22-25万円(みなし残業代込み)以上で職務遂行能力を独自の方法で算定
-6. 手当:通勤手当・資格手当・残業手当
-7. 休日:土日祝休(完全週休2日制)
-8. 休暇:年末年始休暇・夏期休暇・有給休暇
-9. 保険:社会保険(健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険)完備
-10. 勤務地:東京都台東区上野桜木
-11. 勤務開始日:2021年4月1日(木)
-12. 採用スケジュール
(1)公開質問受付期間
メールに「(1)氏名 (2)年齢・性別 」を記入のうえ、件名を「スタッフ応募に関する質問/氏名」とし、1/22(金)17:00までに下記「申込み先」までご連絡下さい。後ほど質疑回答としてお返事します。
(2)エントリー
メールに「(1)氏名 (2)年齢・性別 (3)学歴 (4)職歴 (5)資格 (6)電話番号(携帯)」を記入のうえ、件名を「スタッフ応募/氏名」とし、1/31(日)17:00までに下記「申込み先」までご連絡下さい。後ほどこちらから調査票をお送りします。
(3)書類審査(1次審査)
調査票(弊社書式履歴書)を添えて、2/1(月)17:00までにメールで提出してください。調査票を受理した場合、2〜3日以内に受理した旨をメールにて連絡差し上げます。連絡がない場合は届いていない可能性がありますので、お手数ですがご連絡下さい。ご質問等については、調査票受理についてのご連絡の際にメールにてお受けします。1次書類審査の結果については、2/5(金)までにお知らせします。
(4)面接(2次審査)
面接は2月中旬(2/10〜2/20)までに行います。社会情勢等を確認の上、時間・場所については書類審査合格者に別途連絡します。ポートフォリオなど履歴書と別に実績のわかる資料があればご提示ください。
(5)審査結果通知
審査結果は2/26(金)までに通知します。


上記は選考の目的以外には一切使用致しません。

申込み先:アール・エフ・エー 担当:武智
takechi(at)ryujifujimura.jp
*スパムメール対策のため@を(at)にしています。メールを送る時はお手数ですが(at)を@に変えてご使用下さい。なお、携帯アドレスからのご応募はご遠慮ください。



FAQ よくあるご質問

Q どのような組織ですか?

A 2005年に設立され、従業員数は17名(役員2名・経理広報各1名・設計室スタッフ6名・まちづくりデザイン室スタッフ1名・パート6名)です。

Q どのようなプロジェクトに関われますか?

A 官公庁発注の公共施設の設計や工事監理等の業務、まちづくり関連の検討等の業務、地域に貢献する姿勢を持った民間企業の事業への参画など、できるだけ社会的に貢献度の高いプロジェクトを優先しています。

Q キャリアアップのプロセスはどのようなイメージですか?

A RFAでは新卒での入社の場合、標準在籍期間を6年と設定しています。最初の2年で仕事に慣れ、次の2年でプロジェクトをある程度主体的に進め、最後の2年は設計チーム全体を引っ張って頂くことを目標にしています。

Q 仕事はどのように学べますか?

A プロジェクトは先輩スタッフと新人が組んで担当することで技術を学びやすくしています。

Q 卒業したスタッフはどうしていますか?

A 独立して自分の事務所を構えている人が多いです。

Q 始業時刻と終業時刻は?

A 就業規則で定められた始業時刻は10:00、終業時刻は19:00です。プロジェクトの状況に応じて残業することはありますが(みなし残業含む)、残業時間の総量は所定の範囲内で収まるように管理しています。

Q 資格取得のサポートはありますか?

A 学習時間の確保や試験前の休暇取得など配慮しています。

Q 通勤が前提ですか?

A 設計スタッフには全員にノートパソコンとiPadを支給し、在宅でも同じ環境で作業を行うことができます。ただし、当初の2年は仕事の進め方などで慣れる必要があるため、出社を推奨しています。



設計スタッフによるテキスト


武智大祐(2011年入社/熊本大学大学院修了)

母校で藤村さんの講演があり遅くまで飲みながら議論してもらったとき、1つ質問すると10答えが返ってくる感じが面白く印象に残り、その後何度か会う機会がありました。大学院を出る頃東日本大震災が起こり、東に行かねばという気持ちのなか上京し、藤村事務所に飛び込みました。入社してまもなく「家の家」を担当し、言葉だけでなく寸法をとても大事にしていることが当時の私にとって魅力的で今でも学び続けています。
3年目に設計室長となり、担当だけでなく事務所全体のプロジェクトを見るようになりました。現場とのコミュニケーションが得意になり、現場での判断を任せてもらっています。この10年間で住宅から始まり、集合住宅、耐震改修、交流施設、公共建築と、用途も規模もどんどん大きくなってきた頃、福岡の東峰村で廃校利活用のプロジェクトが始まり、「すばる保育園」など出身地である九州に通うことが増えてきました。今後、これまでの経験をもとに、さらに事務所の組織も扱うプロジェクトも大きくしていきたいと考えています。

佐藤芳和(2014年入社/工学院大学卒業)

学部1年生だった2009年に大学の友人に「面白い人がいる」と誘われて藤村さんが主催したイベント「LIVE ROUNDABOUT JOURNAL」に参加し、興味を持ちました。その後2年目の2010年にスタッフとして参加し、磯崎新さんや東浩紀さんなどとともに批評や美術など様々な分野を横断しながら議論の場を設計する姿に他の建築家にはない新鮮さを感じました。大学を卒業した後、就職を考えているタイミングで藤村事務所がスタッフを募集していることを知り、応募しました。
そのような経緯もあり入社後は書籍『批判的工学主義の建築』や展覧会「ちのかたち」など、メディア関係のプロジェクトも楽しんで担当しました。建築を取りまく大きな文脈のなかで建築家の立ち位置を考えることができたのは大きな学びだと思っています。

福田宇啓 (2016年入社/明治大学大学院修了)

藤村さんは明治大学門脇研究室に所属していた時に合同ゼミ合宿(GDZ)で会うなどしていましたが、プロセスとセットで語られる作品群や学生を巻き込んだ活動を興味深く思うものの、特に接点はありませんでした。門脇研では部材の意味を自由に考えるとどんなことが起きるかなどを議論したり、門脇邸のボリュームスタディをしている時に「超線形設計プロセス論」の真似をしていたところ、門脇先生から「藤村くんの事務所スタッフ募集しているらしいよ」と聞き、入社することになりました。
事務所では最初に「OM TERRACE」を担当し、その後「つるがしま中央交流センター」「旧東海道沿いの店舗」と鉄骨造平屋建てのプロジェクトが続きました。藤村さんと議論をしながら意匠と構造を等価に考え1次部材と2次部材のヒエラルキーをなくすような建築を考え続けてきた結果、門脇先生に「ディテールがきれい」と言われたことが印象に残っています。

高橋慧 (2017年入社/東京藝術大学大学院修了)

大学院生の頃、RFAが設計事務所や土木コンサルチームを組んでとあるプロポーザルに取り組む際、「パースを描いて欲しい」と藤村さんに頼まれ、友人とパースを描く体験をしました。RFAが関係者と対話を繰り返しながら粘り強くプロジェクトをブラッシュアップさせていく姿勢に魅力を感じ、今後もプロポーザルに積極的に挑戦するつもりだと聞き、建築の絵を描く機会がたくさん有りそうだと思って入社を決めました。
初めて担当した「小高パイオニアヴィレッジ」で基本設計から監理までを経験した後、竣工時のオープニングセレモニーでクライアントやたくさんの人が絵で描いたように建物のなかで過ごしている光景を見て、自分が描いた空間がこれから何年も使われていくんだなということを改めて理解し、自分が描く線の重みに気づかされたのが印象に残っています。
事務所で継続的に挑戦しているプロポーザルや行政の依頼で描くまちづくりのためのパースでは、ほぼ全てのパースやスケッチを担当しています。設計思想や空間をどうやって1枚の画面の中に表現していくのか、毎回模索中です。

大平麻琴(2019年入社/東京藝術大学大学院修了)

私はもともと彫刻に興味があり、修士制作などでもそのようなプロジェクトに取り組んできました。もとより建築は造形そのものにポテンシャルがある芸術領域に属すると思いますが、隣接分野である彫刻や工芸の作品以上に社会性や批評が付きまとうものだと感じています。藤村さんの作品には設計プロセスや造形に対して真摯な言葉と説得力のある理論が寄り添い、建築の社会性や批評に応えていることに魅力を感じ、またその技術を吸収したいと思いRFAに入社しました。
入社後すぐに愛知県岡崎市の景観計画策定検討業務に携わり、実際にまちに住む人々の声を聴きながらかたちに起こす作業を体験し、やがて書店のプロジェクトでは立体的な什器のスタディを通じて空間体験を呼び起こすかたちを模索する機会を得ました。さらに藝大藤村研で茨城県笠間市からの依頼で道路空間のデザインをすることになった際には研究室の学生とともに公共彫刻を提案するプロジェクトを担当しました。今後も実務を通じて関心を深めていきたいと思います。